21世紀型スタグフレーション
2008/05/18
原油価格の高騰が続く中、穀物など他の商品相場も高値圏で推移している。
景気後退が米国からヨーロッパ、さらには世界全体に広がるなかでのインフレーションの進行。
いわゆるスタグフレーション(不況下ので物価上昇)だが、かつてのスタグフレーションとはかなり様相を異にしている。
賃金の高止まりや製品価格の硬直性による物価高ではなく、原材料価格の高騰による物価高は20世紀にはあまり見られなかった現象だ。
問題はこの物価高が一時的なものかどうか、今後も続くものかどうかという点だろう。
確かに他の金融市場から離れた大量の投機資金が商品相場に流入しており、いずれこの資金が流出すれば価格は大きく下げることにはなる。
しかし、中国・インドなど新興市場国の急速な台頭で、中長期的にはエネルギー食糧不足になることはほぼ確実だ。乱高下しながらもエネルギー・食糧価格は上昇し続けると見るのが妥当だろう。
エネルギー・食糧の希少商品化、ハイテク製品の汎用品化は21世紀のトレンドになっていくのだろう。
ハイテク製品が希少商品でエネルギー・食糧が汎用品であった20世紀とはまさに逆の状況だ。
製造業、、ハイテク産業で大きく伸びてきた日本にとって、これはゆゆしいトレンドの逆転だ。
企業も国も強い危機感を持って新しい状況に対応しないと日本という国の将来は大変厳しくなるのでは
と大いに懸念する次第だ。


















