金融業界Blog

円高と企業業績と株式市場

2007/11/30

円高が企業業績に響くのは事実で、急激に進めば劇薬にもなりえる。
ただ、今の水準が致命的かどうかをおいろいろな観点から検証するべきことが必要である。

ゴールドマン・サックス証券の試算では、10%の円高が進んでも企業の増益率の押し下げ幅は2%台半ば。今期、上場企業の経常増益率は前期比6%を確保し、5期連続最高益を目指す構図は変わらない。
円安による中小企業の輸入、特に原油の輸入価格の上昇は、賃金を抑えて消費の足を引っ張るため日本経済の弱点と見られてきた。この逆風が和らぐ効果も見逃せない。

JPモルガンのストラテジストの北野氏は株式市場は円高に過剰反応していると考えている。
同氏は1970年代以降の円と株の相関関係を分析したが、現在は円高が株安に直結する度合いが極端に高まっている。歴史的には過去7回の主な円高局面後の1年間で株式相場は逆に平均11%上昇している。

むしろ、円高を逆手にとって、企業の改革に活かしていけば、業績と株高への本質的な効果を生んでいけるということを留意すべきであろうし、その点で株式アナリストから経営者への直言・アドバイスへ期待するものが大である。

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