国富、9年ぶり増加
2008/02/09
内閣府が8日発表した2006年度の国民経済計算(確報)によると、土地や建物などの資産から負債を差し引いた国の正味資産(国富)は2006年末時点で2716兆6000億円と前年末に比べて2.9%増えた。増加は9年ぶり。地価の上昇を受けて土地の資産額が1990年以来、16年ぶりに増え、バブル経済後の資産デフレの底入れを反映した形だ。
国民経済資産は国の経済活動を体系的に示す統計で、今回の確報は企業の決算書にあたる。
2006年末の国富の内訳を見ると土地資産が1228兆円で、前年末比で0.5%増加した。
1990年に2452兆円と過去最大になってから地価の下落とともに15年連続で減少が続いていたがわずかに増加に転じたことで、土地の価値が目減りする資産デフレはひとまず終わった。
金融資産のうち株式資産は725兆円、株値上がりに伴う価値の上昇で4年連続で増えた。
ただ、増加額は1000億円にとどまり、国富の伸びに対する貢献度は小さかった。
国富のピークはバブル期にあたる1990年の3533兆円。土地資産額の前年比伸び率が1986年に25.1%に達した後、1989年まで2ケタの伸びが続き、国富膨らんだ。
1991年に土地の資産額が下落したのとともに国富も減少に転じ、1996年と19997年を除くと減少が続いていた。
2007年は米国のサブプライム問題を発端に株式相場が下落し、金融資産が目減りしている公算が大
きい。
国富の増加傾向が定着するかどうかは2月9日の「G7」等の今後の各国の金融当局の協調姿勢等の
今後次第とも言える。


















