米大手金融機関の第1四半期決算(発表予定)
2008/04/16
米大手金融機関の2008年1〜3月期(第1四半期)の決算発表が本日16日のJPモルガン・チェースから始まり、17日がメリルリンチ証券、18日のシティグループと続く予定でマーケットの当面の最大関心事となっている。
アナリスト筋では、米大手金融機関のなかで業績が不安視されているのは、メリルとシティとのこと。
ドイツ銀行の金融アナリストはメリルの第1四半期の1株当たりの損失予想を、1.20ドルから1.38ドルに、またゴールドマンもシティの同損失を1ドルから1.55ドルへと上積み修正している。
この下方修正の理由はクレジット関連の評価損からとのこと。
ここに来て、LBOローンなど評価損の対象になる金融商品は広がっており、ABSCDO関連の損失が再び拡大しそうとの指摘が根強い。ABSCDOは、サブプライムローンをもとに組成したABSをさらに束ねた金融商品である。さらに損失の拡がりが懸念されるのは、関連指数が下げ止まらないからとのこと。市場の予想を総合すると第1四半期のABSCDO関連での評価損は、シティが120億ドル、メリルが20億ドル前後に達する可能性があるとのこと。
他の収益源も深刻のようである。
トムソン・ファイナンシャルによれば、1〜3月の株式関連商品の全世界マーケットでの発行額は1000億ドル強と5年ぶりの低水準で、計60件の新規株式公開が延期・中止された。
一部大手証券では、「我々の収益の6割は米国外からのものである」とのことを言っているようだが、新興国などからの収益の多さを訴え、市場の信認を得たいようだ。ただ、米国の市場動揺は、米国外の資本市場を舞台にした活動も冷やしている。
「グローバル化」は難局を乗り切る解にならないかもしれない。
いずれにしても、今日から今週末にかけての米大手金融機関の決算発表が世界のマーケットに与える影響を注視したい。


















